前回までのあらすじ・・・
ネスカフェゴールドブレンドのCMに出る野望を叶えるべく違いの分かるワンコを目指すアジサイ刑事
違いの分かるワンコになるためには、本物とそうでないものの区別をつけられる眼力を養おうと聞き込み捜査を開始し、江戸時代の製法そのままで藍染を行っている場所を突き止めた。
そして、そこで潜入捜査を行っている最中に背後から怪しい人影が近づいてきた。
アジサイ刑事の運命はいかにっ!?
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みなさんは、藍染のことをどのくらいご存じだろうか?
日本で古来から伝わる染織方法ということくらいはなんとなく知っていたが、それがどのようにしてできそして染められているのかまでは全くといっていいほど知らなかった。
ここ、藍染屋に来るまでは・・・・
byアジサイ刑事(アマビエVer.)
前回、背後から近づいてきた怪しい人影こそ、ここ藍染屋のご主人 神園一俊さん
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宮崎県都城出身。国鉄勤務を経て30歳で宮崎県綾町の「綾の手紬染織工房」にて日本で600年受け継がれている『天然藍灰汁(あく)発酵建』という染色技法を学び、その後、母親の介護のために退職。
都城市で柿渋染作家として活動しながら7年前に母親を看取った。
それから一度きりの人生を全うすべく藍染を再開したいと、親戚のいた鹿児島市で建設作業員として働きながら資金を貯め、鹿児島県内で最適な環境を探し、2017年夏に南さつま市金峰町大坂で使われていない馬小屋と石倉に運命的に出会った。
周囲を取り囲む自然と天然水も湧き出ているこの場所はまさに理想的!と一目ぼれし、地主から土地と建物を借り1年かけて改修。
2019年7月に藍染工房をオープン。
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そして、同じ敷地内にある石倉をリフォームした藍染ショップもこれまたおしゃれ♪
▲石倉をリフォームした藍染ショップに入り口
▲神園さんが染められたおしゃれな商品と石倉で囲まれた店内は、素敵な空間が演出されている
現在、ジーンズなどで使われている化学薬品を使った合成インディゴなど流通する藍染の99%が主流で、残り1%である江戸時代の頃と同じ製法で作られている『天然藍灰汁(あく)発酵建』がここ藍染屋で行われている染色法なのだという。
工房内には、一定の温度を維持できるよう土の中に埋められた甕(かめ)が並べられており、その甕の中には、徳島県で生産された蓼藍(たであい)の葉を発酵させたスクモと木の灰汁(あく)を10日間かけて発酵させて仕込んだ藍染液が満たされている。
この甕(かめ)の中の藍染液は生きているという
甕の中の藍染液を指で触り舐めて午前と午後の1日2回攪拌することで、藍染液の状態を確認するのだという。
▲甕の中の藍染液の状態を確かめるようにかき混ぜる作業を行う神園さん
そして今回の潜入捜査では、藍染体験の模様も併せてレポートするよ(^^♪
▲藍染の歴史や製法、藍染の仕方について藍染体験者に熱く語る神園さん
神園さんの熱いレクチャーを受けたところで、これから藍染体験に臨みます!!
この真っ白な木綿に・・・
フィルムケースや洗濯ばさみ、輪ゴムを使って白と藍色のコントラストで模様ができるようにします。
どんな藍染柄ができるか楽しみだね♪
天然藍染液は、化学薬品を一切使っていないので、素手を入れても大丈夫。
藍染液に約3分間、浸けた後に約5分ほど空気に触れさせて酸化させることを1回の工程としそれを6回ほど繰り返します。
そして、取り付けていた型を取り外したら・・・・
体験したみなさんの素敵な藍染柄のハンカチ。柄模様もそれぞれその人の個性が出てるのもこれまた面白い。
▲素敵な模様の藍染のハンカチが完成
化学薬品を使っての藍染体験はあちこちにあるけれども、ここ『藍染屋』さんのように天然の藍液で藍染体験ができる場所は全国でも珍しいとのこと。
この藍染体験を通じて、本物の日本の伝統文化であるジャパンブルーの美しさとその楽しさを肌で感じてもらいたい。
それだけでなく、600年続く伝統を継承する神園さんの天然藍に込めた情熱も併せて感じてもらいたい。
それが、アジサイ刑事(アマビエVer.)の切なる想いなのです。
▲本物の藍染師 神園一俊さんと本物に触れて違いの分かるワンコに近づいた!?アジサイ刑事(アマビエVer.)
アジサイ刑事の潜入捜査これにて終了(`・ω・´)ゞ
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藍染屋/STUDIO NO.4
住所:鹿児島県南さつま市金峰町大坂7764-1
営業時間:10:00~18:00
電話番号:0993-78-2897
藍染体験は要予約 1人1,650円(税込み)
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